最近の車体やホイルに表記されている事が多くなった規格表記
簡単にいうと試験を通じて、どのようなロケーションでどのように使用して良いのか、を基準化した規格のことです。
アメリカ材料試験協会(America Society for Testing and Materials)の工業用材料全般にわたった規格と、試験方法が制定された国際的にも権威があり世界中で使われている試験及び規格基準。
私たちの馴染みの深い所で言えば、日本のJIS規格等に相当するものです。
そして、ASTMがスポーツサイクルに対して試験基準・規格をかりやすくしたのが、USE CONDITIONSです。
このUSECONDITIONSはASTM1~5に分類されており、それぞれの使用条件を区分しています。
これは意図する使用条件以外で使わないようにする為の基準でもありますが、それ以外においても使用するジャンルを理解する事が出来、有効な規格基準です。
バイクやホイールに記載しているメーカーも増えてきました。
製品の使用用途や安心感につながる情報の一つです。
ASTM USE CONDITIONS
ASTM1
舗装路を走るための自転車&ホイールASTM1は舗装路を走るために設計され、車輪が常に路面と設置している状態で走行する設定のジャンルが対象です。
対象はロードバイク、タイムトライアルバイク、ツーリングバイク、ビーチクルーザー、クロスバイク等のオンロードバイクに対応した規格がASTM1なのです。
ASTM2
舗装路+砂利道を走るための自転車&ホイール
舗装された道路に加え、砂利道を走るために設計された自転車及びホイールがASTM2の対象です。
ASTM2の規格では、約15㎝の高さからの段差の走行にも対応する規格を有している事が条件です。
ASTM3
荒れた未舗装路や小さな障害物乗り超えて走るための自転車
ASTM3は、荒れた未舗装路や小さな障害物を乗り超えたり、様々なジャンプを行うことができる、いわゆるマウンテンバイクのハード・トレイルやショート・トラベルのフル・サスペンション・クロスカントリー・バイクやトレイル・バイク用に作られています。
ASTM3の規格では、最高ジャンプ高は約60cmが使用想定範囲です。
ASTM4
非常に荒れた未舗装路を高速走行で走る自転車
ASTM4は、非常に険しい道や非常に過酷な道など、様々な地形に対応できるように作られています。
このカテゴリーのホイールは、急勾配や過酷なトレイルなどでのジャンプに対応する規格設定となっており、この規格はミッドトラベルのトレイルバイクやエンデューロバイクへの装着を目的としています。
ASTM3の規格では、最高ジャンプ高は最大約120cmまでが使用想定範囲です。
ASTM5
ダウンヒルやジャンプを行うための自転車
ASTM5は非常に難易度が高いダウンヒルコースやダートジャンプ等のエクストリームライドを行うための規格基準です。
規格の中で最もハードに使われるジャンルの為、ASTMの説明の中ではフルフェイスヘルメットや特殊プロテクターの装着を推奨している程。
この規格基準のホイールは、ロングトラベルサスペンションのDHバイクやダート・ジャンプバイク用に作られているモデルが対象です。
MAVICのホイールはこのようにカテゴリー分けされています。
ASTM1:舗装路を走るためのホイール
・Cosmic Ultimate Disc
・CosmicSLR40 Rim
・CosmicSL40 Rim
・Aksium Rim
ASTM2:舗装路+砂利道を走るためのホイール
・CosmicSLR65/45/32 Disc
・CosmicSL65/45/32 Disc
・KsyriumSL Disc/KsyriumSL Rim
・KsyriumS Disc/KsyriumS Rim
・Ksyrium30Disc
・Aksium Disc
・ALL ROAD PRO Carbon SL
・ALL ROAD SL/SL+
・ALL ROAD S
・ALL ROAD/650B
ASTM3:荒れた未舗装路や小さな障害物乗り超えて走るためのホイール
・Cross Max SL Ultimate25/30
・Cross Max SLR
・Cross Max SLS
・Cross Max SL
・Cross Max
・Cross RIDE FTS-X
・Cross RIDE
ASTM4:非常に荒れた未舗装路を高速走行で走る自転車
・Cross Max XLR
・Cross Max XLS
・Cross Max XL
・DEE Max Pro SAM HILL
ASTM5:ダウンヒルやジャンプを行うための自転車
・DEE MAX
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